4月から、新たに約5,100品目以上の食品が値上げしました。
昨今、物価上昇やエネルギー価格の高騰による電気代の値上げなどにより、生活が苦しいと感じている人も少なくないのではないでしょうか。
2023年4月に実施された帝国バンクの価格改定動向調査によると、1世帯あたりの家計の負担は月におよそ2,140円増加するとのことでした。
今後も値上げが続いていくと想定される今こそ、改めて生活費を見直すことができる 家計簿アプリ をご紹介します。
「家計簿」がもたらす役割
まず、1番最初に行うこととして家計のお金の流れを把握することがとても大切だといえます。
実際に、毎月どのくらいのお金が入ってくるか(収入)と、毎月の生活にかかる費用(支出)がどのくらいなのか、いまの現状を把握することが家計の見直しを行う上では欠かせません。
家計の状況を把握するのはいくつかの方法がありますが、「家計簿を付けてみる」ことがベストな方法でしょう。
家計簿とは、毎日の収入と支出を継続的に記録するものです。
使い方は、あらかじめ支出を自分自身で設定しておき、使った項目ごとに振り分ける作業が必要となります。
例えば、家賃(住宅ローン)、光熱費、食費、交通費、遊行(娯楽)費など、項目ごとに分かる範囲で設定しておくようなイメージです。
家計簿を付けることで、月に「どの項目にどのくらいのお金を使ったのか」が一目で分かります。
これにより、家計のお金の流れを把握できるだけでなく、支出部分などの見直しや節約できる部分の発見にも繫がることが大きなメリットです。
家計簿を習慣化するコツは、始めのうちは大まかな(ざっくりした)数字でも構いませんので、1円単位で正確にする必要はありません。
家計の収支を付ける作業を通して、家計のお金の流れを把握できるといった効果が期待できます。徐々に慣れてきたら、収入から支出を差し引いた残りの金額が、毎月どのくらい家計に残りそうかまで把握できるようになるのが目標です。
しかし、せっかく家計簿を作ろうと試みても、「どんな風に記帳すればいいのか分からない‥」「時間かかるな‥」など、紙で作ろうとした場合など挫折してしまうこともあるかもしれません。
そんな人にこそ朗報です。現在は、スマホやパソコンなどで家計簿アプリを活用して、家計管理をすることも可能です。以下の章で、家計簿アプリについてみていきます。
おすすめの「 家計簿アプリ 」3選
今回は、実際に家計のご相談を受ける中で良かったとお聞きしたアプリや、筆者自身も使ったことがあるおすすめのアプリを3つご紹介します。
Zaim(ザイム)
このZaimは、日本で初めての 家計簿アプリ で、約900万ダウンロードを超える人気アプリ。
利用者層としては、30~40代の女性や主婦の方などに多く支持されているとのことでした。
このアプリの特徴としては、支出データを自動で家計簿の収支を付けてくれる機能があり、支出のカテゴリーざっくりから細かくまで幅広く設定できます。
なお、このアプリの面白いところは、社会のニーズにも対応した機能があることです。
例えば、よく購入する日用品(トイレットペーパー)など、家計ごとの購入サイクルを自動で算出してくれる、ユニークかつ使いやすいように日々改良が行われています。
家計簿の履歴や、自動で分析する機能が充実しているため、これから家計簿をつけていきたい人におすすめです。
Zaim公式サイトはこちら
OsidOri(オシドリ)
このアプリは、夫婦間で家計簿・貯金ができるもので、利用者層としては20~30代の夫婦が9割以上を占めているようで、共同で家計の管理が行える点が最大の特徴だといえます。
具体的には、支出の項目を家族と個人に振り分けることができ、それぞれの負担額の把握や、夫婦の貯金設定も作成できます。
お金の管理をどちらか一方に任せるのではなく、共有で管理することで楽しくかつ計画的に話し合えるのがこのアプリを利用するメリットでしょう。
夫婦で家計を管理したい人におすすめです。
OsidOri公式サイトはこちら
マネーフォワードME
マネーフォワードMEは、1000万人以上の人に利用されているアプリで、東証プライムに上場している会社が運営している点も安心して利用できる点だといえます。
銀行や証券会社の口座や、各種クレジットカードやIC(交通系)カードなどをマネーフォワードのアプリと連携させることで、自動でお金の流れや毎月の家計の収支を把握できます。
最大の特徴は、保険や年金なども登録できてしまい、お金の管理と把握が同時にこのアプリ1つで完結してしまう点です。
筆者も2年以上(無料版)を使用しているのですが、無料と疑うほどのクオリティで日々の家計管理が助かっています。
ちなみに、有料版の場合は情報がリアルタイムで反映されるそうです。
なるべくクレジットカードで管理したい人や、シンプルな家計管理を行いたい人(将来のお金のことを考えるきっかけ)にもおすすめです。
これは経験談ですが、家計簿アプリを利用することで家計の収支に自然と意識が向くようになり、簡単に家計を分析できるようになりました。
また、家計簿を継続的に付けている家計であれば、目標設定がしやすくなるというメリットがあります。
家計簿をもとに、定期的に支出を振り返ることができますので、指定した月だけではなく、長期的に家計の改善ができるところも大きな利点です。
ぜひ、自分に合った方法で家計簿を付けてみてはいかがでしょうか。
マネーフォワードME公式サイトはこちら
「固定費」を徹底的に見直そう
家計簿を作ったら、家計簿の支出の項目を固定費と変動費の2つに分けてみましょう。
固定費とは、生活をする上で毎月一定の金額がかかる費用のことで、一方の変動費とは、月ごとに金額が変わる費用のことを指します。
生活にかかる固定費の代表的な項目としては、住宅費(家賃)、光熱費、通信費、保険料、教育費、税金などのことです。
支出を見直す際には、まず固定費の部分から行うことが大切です。
なぜなら、固定費は毎月支払うものですので、1度見直してしまえば日々の家計負担が楽になり、長期的にみても支出を大きく減らすことができるためです。
結果的に、資産状況の改善も見込めますのでなるべく早く見直しておくと効果的でしょう。
見直すときに意識してほしいこととしては、「他社比較」「ムダな部分を支払っていないか」を確認するのがポイントです。
例えば、携帯料金などの通信費は会社によってさまざまなプランがあり、最近では格安SIMなどもあります。
また、保険など複数入っている場合など、保障内容が重複してしまっている場合などが考えられます。
これらは、意外と見直してみるまで気がつかずに支払っている場合があるかもしれません。
ただし、「安くなる」という理由だけで変更してしまうと、かえって手間や費用がかかってしまうケースもあります。
変更するときは、手間(交渉・検討など)をかけてでも慎重な見直しを心掛けましょう。
「変動費」は日々の積み重ねで節約しよう
固定費の見直しができれば、最後は変動費の部分です。
変動費は、その都度かかる費用をイメージすると分かりやすいかもしれません。
変動費の項目としては、食費(食料費)、日用品、交通費(ガソリン代)、被服費、理美容費、医療費、娯楽費など多岐にわたります。
変動費の見直しのポイントは、目標設定を先にしてしまうことです。
例えば、先月の食費が5万円だったとします。
「ちょっと、先月は外食をしすぎたかな‥」と感じたのであれば、今月は少し抑えるようにして4万円でやりくりしてみよう!と、このような感じです。
あらかじめ、金額の設定をしておくことにより月の途中でも考えながらお金を使えるようになります。
あまり無理をすると、生活水準を落とすことになってしまいますので、生活の質を落とさない程度を目指した節約を心掛けてみるといいでしょう。
生活そのものが苦痛や体調を壊してしまっては元も子もないですので、個人的には過度の変動費の節約はあまりおすすめしていません。
ですが、日々の生活の節約術を身につけておくと、今後の生活にもきっと役立つはずです。
家計のやりくり上手となって、今よりも「リスクに強い家計」を目指してみませんか。
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