「子どもが生まれたら 学資保険 」は時代遅れ?加入前に必ず注意すべきこと3選を教えます!

学資保険

「子どもの教育費どうしよう‥」世のママ・パパさんの大きな悩みどころの一つではないでしょうか。

子どもの教育費は、1人あたり最低でも1,000万円以上はかかると言われています。

将来の子どもの教育費を捻出するために、学資保険で準備しようとお考えの人も多いことかと思います。

でも実は、学資保険 というのは保険会社が独自につけたネーミングのことで、正式な名称ではないのです。

さて、本記事を読むことで 学資保険 に加入するにあたっての注意すべきことが分かります。

そもそも 学資保険 とは

学資保険 とは、将来の子どもの教育費を積み立てながら、教育資金を準備していくための保険です。

学資保険 に加入することで、強制的に将来の教育資金を作ることが可能となり、子どもの教育費が必要なタイミングで保険金を受け取ることができます。

例えば、子どもの学校入学や受験費用などお金がかかる時期に合わせて、今のうち(早い段階)から備えられるのがメリットです。

しかしながら、最近では時代の移り変わりとともに学資保険の加入にあたって注意しなければいけないことも出てきました。

以下の章では、学資保険に加入する前に注意すべきことを3選ご紹介します。

学資保険の加入前に注意すること3選

学資保険

1、 利率が低くお金が増えない

学資保険 の最大のデメリットは、お金が増えないことです。

その理由としては、以前と比べて運用の利回りがとても低くなっている点にあります。

保険の話しをする際によく返戻率ということばを耳にするかもしれませんが、返戻率とは支払った保険料の総額に対して、実際に受け取ることができる総額の割合のことを示しています。

<返戻率の計算式>
・受け取る保険金の総額÷(これまでに)支払った保険料の総額×100=返戻率

例えば、最近の学資保険では満期の返戻率が約105%あれば高いほうです。

これを例に考えてみると、保険料100万円支払って満期時を迎えたときに105万円受け取るのであれば、返戻率は105%となります。

仮に子どもが大学生になる18歳を満期と想定した場合、18年間も長期で運用を行ない最終的な返戻率が105%という数字は、決して高い利率とはいえません。

2、被保険者が子どもになっている

学資保険 では契約者(契約した人)がなくなった場合は、それ以降の保険料の支払いは免除となりますが、保険の対象となる人(被保険者)は必ず「子ども」と決まっています。

仮に、お父さんが契約者でお子さんに学資保険をかけていた場合、万一お父さんが亡くなったときにはそれ以降の保険料は免除となりますが、お父さんが他の保険(生命保険など)で守りとして備えているのであれば、わざわざ学資保険で教育費を備える必要性はなくなるわけです。

あくまでも亡くなる前提というわけではないですが、特にお子さんがいらっしゃるようなご家庭においては、その後の生活(教育費を含めた)を支える保障を考えたライフプランニングを計画している場合も多いはずです。

また、今では他の方法で教育費の準備(別途解説)もできますので、「子どもが生まれたら学資保険で備えよう!」というのは、やや時代遅れの考え方になりつつあると言わざるを得ないでしょう。

3、学資保険 を中途解約するとお金が減る

学資保険 は積立ての途中に解約することで、元本割れする可能性が高いです。

一般的に、教育費でお金が必要となる時期は高校あるいは大学進学のときだと言われています。

そのため、学資保険 は中長期での運用となることが想定されますが、子育て中には想定外のことが起こることもあるでしょう。

状況によっては、臨時的にお金を引き出したい場合も出てくるかもしれません。

そんな中、満期を迎える前に学資保険を解約することで、これまで支払った分の保険料の総額よりも少なくなって返ってくることが多いのです。

中途解約をするのであれば、将来の教育費を貯金しておいた方が有利となるケースもあります。

くれぐれも、契約をする際には「最終的な返戻率」や「中途解約及びその他の条件」など契約事項をしっかりと確認するようにしましょう。

学資保険 まとめ

家計ごとに備え方や考え方はさまざまですので、学資保険で将来の教育費を貯めることが悪いということでは決してありません。

貯金が苦手で強制的な環境ではないと貯められない人、あるいは「将来医者を目指してもいいようにあらかじめ資金計画を作っておきたい」などといった明確な理由がある人にとっては、むしろ有利に働くケースもあるでしょう。

したがって、これから学資保険に加入しようか検討している人は、これらのデメリット面は理解した上で判断していただけますと幸いです。

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