快適な生活を送るうえで欠かせない電気。
今日の異常ともいえる電気代の値上がりによって、家計の負担となっている方も少ないのではなでしょうか。
電気代は2023年の12月まで(今年いっぱい)は国の補助が入っていますが、補助がなくなれば 電気代はさらに値上がりすると想定しています。
なぜ、これほど値上がりしているのかその原因と、ご家庭で簡単にできる「 電気代 を安くする方法」についての解説記事です。
少しでも電気代を安くして、来たるインフレの時代に備えましょう。
電気代が高くなっている理由
電気代が高くなっている要因としては、大きく2つあります。
まず1つ目の要因は、エネルギー燃料価格の高騰です。
エネルギー燃料価格とは、石油や石炭、液化天然ガス(LNG)などを指していますが、こういったエネルギー燃料は社会の情勢によって価格が大きく変動するという特徴があり、昨今の世界情勢の影響を受けエネルギー価格が上昇しています。
具体的には、戦争の長期化(戦争の拡大)による天然ガスの需要増加や、新型コロナウイルスにおける経済活動の再開に伴う石油価格の上昇などです。
2つ目の要因が、急激な円安です。
日本は、2021年時点でエネルギー燃料の約83%以上を海外からの輸入に頼っています。
言い換えると、そもそもの自給率が低いため輸入に頼るしかない状況のため、急激な円安がエネルギー燃料の輸入コストを引き上げてしまっているのです。
2023年には大手の電力会社(10社のうち7社)が、一般家庭の電気料金を引き上げたことで大きな話題となりましたが、大幅に電気代が高くなった理由にはこういった2つの背景もあったと考えられます。
消費電力が高い家電ランキング
ふだんの生活の中で、ご家庭で使用する消費電力が高い家電ランキングを見ていきましょう。
消費電力とは、「電流によって1秒間で消費されるエネルギーのこと」で、さまざまな電化製品を動かすときに使う消費量のことをいいます。
少し古い資料ですが、こちらは家庭における家電製品の1日の電力消費割合を表している図です。
左側が夏季で、右側が冬季の時期を表していますが、いずれの時期もエアコンが消費電力第1位という結果でした。
順番に、冷蔵庫が2位、照明器具が3位と続いており、この3つだけでご家庭の消費電力の約6割に匹敵することが分かります。
さらに注目していただきたいのが、待機電力の項目です。
待機電力とは、家電製品やガス機器などがコンセントに接続されており、使用していなくてもわずかに電力を消費している状態のことを指します。
例えば、リモコンで電源を切っていても主電源にあたるコンセントのほうで電気代がかかっているというイメージを持たれると分かりやすいかもしれません。
上記の図より、待機電力は 電気代 全体の約5.5~6.0%を占めていますので、ご家庭での工夫次第によっては 電気代 の節約が可能です。
電気代 を安くする省エネ術【3選】
この章では、ご家庭で簡単にできる省エネ術について3選ご紹介します。
ふだんの生活の中で、少しでもムダな電気代を浮かせるということをイメージしながら読み進めてみましょう。
1.省エネ行動
省エネ行動とは、ご家庭のエネルギー消費量を減らすことです。
省エネ行動としては、先にお伝えした消費電力を減らすことなどが挙げられます。
例えば、ご家庭にある家電製品で待機電力が大きいと言われているのがテレビです。
とくに旧型のテレビはより多くの電力を消費するので、使わないときは主電源のコンセントを抜いておくだけでも、待機電力を減らせて電気代の削減につながります。
このように省エネ行動は地味な作業ですが、1度知っておけば今後の生活に大いに役立つでしょう。
2. 節電グッズの活用
最近では、色んな場面で使える節電グッズがありますので、生活の中で上手に取り入れてみることでムダな 電気代 を使わずに済みます。
例えば、LEDライトの切り替えや断熱シートなどは、1度取り入れるだけで大幅に電気代のカットが可能です。
これから本格的に寒くなる冬の時期は、日中の時間が短くなるため照明器具の活躍時間が増える傾向にあり、断熱シートは部屋全体の保温してくれるので暖房器具の役割も担ってくれます。
最近では、こういった節電グッズも家電屋さんやホームセンターだけでなく、100均などでも購入できることも多いです。
いま流行のものだと、例えば太陽の光で充電する(災害時にも役立つ)ソーラーモバイルバッテリー、料理の取り置きや電子レンジ代が節約できる保温フードカバー、髪の毛を乾かす時間を短縮するヘアドライ手袋など、ふだんの生活で節電しながら時間短縮になる節約グッズも増えてきています。
「楽しみながら節電」することが、無理なく節電を長続きさせられるコツですよ。
3. 定期的な契約プランの見直しを
いまは電気が自由化になったので、スーパーで好きなものを買うように、お客さま(消費者)側が電力会社も自由に選べるようになりました。
契約プランを見直すメリットとしては、大幅に毎月の電気代を安くできる可能性があることです。
具体的には、以下のような方法などが挙げられます。
- 世帯人数が減った場合には契約アンペアの確認(不要な電力アンペアを落とせば基本料金を安くできる)
- 現在契約中の電力会社で「省エネ診断」の実施(他に適切なプランがないかが分かる)
- 電力会社の切り替え(自分自身のライフスタイルに応じた契約プランの模索)
自分が契約している電力会社によっては、ホームページ上やお問い合わせで簡単に電気代のシミュレーションができます。
まずは、今の契約プラン内容を把握したうえで見直してみることで、少しでも 電気代 を安くできるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
電気代の値上がりで家計を圧迫している人も少なくないかと思いますが、工夫次第で電気代は減らすことが可能です。
今後もさらなる電気代の値上がりが想定されますので、ふだんの生活から節電を心掛けることが大切となります。
本記事を参考にしながら、まずはできるところから無理のない範囲から節電を始めてみましょう。
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